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人材紹介会社にはどのような種類がある? 選び方とメリットも解説

優秀な人材を確保するには、採用活動にある程度の時間とコストを割かなくてはなりません。そうした事情から、近年、人材紹介会社を利用する企業が増えつつあります。

しかし、人材紹介会社にはさまざまな種類があるため、目的に合った会社を選ぶのが難しいのも事実です。

そこで本記事では、人材紹介会社の種類やその選び方、そして利用するメリットを解説します。


目次[非表示]

  1. 1.人材紹介会社とは
  2. 2.人材紹介会社の種類
  3. 3.人材紹介会社を選ぶ際のポイント
    1. 3.1.①許可番号の有無を確認する
    2. 3.2.②担当者の取り組み方を確認する
    3. 3.3.③得意分野を確認する
  4. 4.人材紹介会社を利用するメリット
    1. 4.1.①採用するまでは費用が発生しない
    2. 4.2.②非公開求人も出せる
    3. 4.3.③採用活動の工数を削減できる
  5. 5.まとめ


人材紹介会社とは

人材紹介会社とは、求人を掲載する企業側と、求人に応募する求職者側をつなぎ、マッチングさせる会社のことです。正式には「有料職業紹介事業者」と言い、厚生労働大臣の許可のもと事業を行っています。主な業務内容は、以下の通りです。

▼人材紹介会社の主業務内容

  • 採用条件に合った求職者を企業に紹介する
  • 面接スケジュールの調整といったサポートを企業に提供する
  • 求職者のキャリアカウンセリングや書類の添削などを実施する


なお、人材紹介会社から紹介された求職者を採用した場合は、成功報酬として手数料を支払う必要があります。手数料の相場は、採用した求職者の年収の35%前後です。



人材紹介会社の種類

人材紹介会社は、大きく3つの種類に分けることができます。以下の表に、それぞれの特徴と適したケースを整理しました。

▼人材紹介会社の種類と特徴

種類

特徴

適したケース

大手エージェント

  • 扱っている業界の幅が広く、求人数も多い
  • サポートが簡素な場合が多い

幅広い業種で多くの人材を採用したい場合

中小転職エージェント

  • 特定の業界・職種を専門に扱っていることが多く、手厚いサポートが期待できる
  • 求人数はやや少ない

特定の業種・職種で質の高い人材を採用したい場合

資本系会社

  • 商社やメーカーなどの、大手企業によって設立されており、グループ会社へ人材を派遣・紹介している場合が多い
  • グループのネットワークを活用し、高品質な人材を一般企業にも提供している

実務経験が豊富で質の高い人材を採用したい場合


また、同じ種類の人材紹介会社でも、人材紹介の形態やサポート方法の違いによって、サービスの内容に大きな差異が生じます。


▼人材紹介の形態やサポート方法の違いによる分類

分類
特徴
適したケース
登録型
  • 特定のサイトに登録済みの求職者のなかから、条件に合った人材を紹介する
  • 転職する意思が強い人材が多い

早急に新しい人材を採用したい場合

サーチ型
  • 人材紹介会社が、条件に合った求職者をサーチし、企業側に紹介する
  • 特定のサイトに登録していない人材もスカウトできる

条件によりマッチした人材を採用したい場合

分業型
  • 企業の対応にあたる担当者と、求職者をサーチする担当者が分かれている
  • 大手エージェントに多い形態

幅広い選択肢から効率よく人材を採用したい場合

一気通貫型
  • 企業の対応と求職者のサーチを同じ担当者が実施している
  • 中小転職エージェントに多い形態

密な情報連携によって、より要望にマッチした人材を採用したい場合

全国型
  • 日本全国を対象に求職者をサーチする
  • 求職者の数が多く、条件に合った人材が見つかりやすい

支社が全国にある企業が採用活動する場合

地域密着型
  • 求職者のサーチ先を特定の地域に絞っている
  • 地域の習慣や生活を熟知した求職者が多い

自社に近いエリアで活躍する人材を採用したい場合


人材紹介会社のなかには、上記の特徴を複数兼ね備えた会社も存在します。要望にマッチする人材を効率よく見つけるためにも、自社の状況に応じて最適な種類を選びたいところです。



人材紹介会社を選ぶ際のポイント

人材紹介会社を選ぶ際には、種類以外にもいくつか重視したいポイントがあります。


①許可番号の有無を確認する

許可番号が会社のホームページに明示されているかどうかは、まず確認したいポイントです。

冒頭で述べた通り、事業として人材紹介を行うには、厚生労働大臣の許可が必要です。許可を得た会社には、厚生労働省から許可番号と許可状が付与されます。これが明示されているということは、人材紹介会社として問題がないことの証明となるわけです。


②担当者の取り組み方を確認する

採用活動に対する担当者の取り組み方も、人材紹介会社を選ぶうえで重要なポイントです。

人材紹介会社を利用した採用活動が順調に進むかどうかは、担当者の腕にかかっていると言っても過言ではありません。業界・職種に関する知識の量はもちろん、こちらの要望を正確に理解しているか、熱心に取り組んでいるかなども、入念に確認する必要があります。

これらの条件を満たした担当者と信頼関係を築ければ、要望に即した人材を採用できるはずです。


③得意分野を確認する

利用を検討している人材紹介会社の得意分野も、必ず確認しておいてください。特に、分野を絞って人材を募集するのであれば、会社の過去の実績まで調べておくことをおすすめします。

特定の分野で過去に実績のある会社であれば、そこでのつながりから優秀な人材が見つかる可能性もあります。



人材紹介会社を利用するメリット

人材紹介会社を利用すると、以下の3つのメリットを得ることができます。


①採用するまでは費用が発生しない

基本的に人材紹介会社は成功報酬制を設けているため、採用が決定するまでは費用が発生しません。初期費用がかかることも少ないため、費用負担を大きく低減できます。

採用した人物が短期間で退職した場合、返金対応に応じる会社も存在します。採用にかかるコストを少しでも抑えたいのであれば、そういった会社を利用するのがおすすめです。


②非公開求人も出せる

人材紹介会社を利用すれば、非公開求人を出すことも可能です。

機密性の高いプロジェクトのメンバーや、役員レベルの人材を募集する際、競合他社にはなるべく情報を隠しておきたい場合もあります。そのような場合は、情報が公開されない、非公開求人で人材を探してもらうことができます。


③採用活動の工数を削減できる

採用活動の工数を削減できるのも、人材紹介会社の利用によって得られるメリットの一つです。

自社で採用活動を行うとなると、募集要項の作成や面接の準備など、諸々の対応に追われ、大幅に工数を割かざるを得ません。そうなると、本来取り組むべき業務にも支障が生じてしまいます。

人材紹介会社を利用すれば、採用活動をプロにすべて任せられるため、利用企業が工数を割く必要もなくなり、主業務に注力することが可能です。



まとめ

この記事では、人材紹介会社について以下を解説しました。

  • 人材紹介会社の概要
  • 人材紹介会社の種類
  • 人材紹介会社を選ぶ際のポイント
  • 人材紹介会社を利用するメリット

人材紹介会社の利用は、採用活動にかかるコストや工数を削減できる、非常に効果的な手段です。しかし、どの会社でも同じように人材を募集できるわけではありません。自社に合った人材紹介会社を探す際は、会社の種類を確認したうえで、担当者の質や得意分野なども把握しておくことをおすすめします。

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