中途採用とは? 実施するメリットや流れを解説
企業が人材を確保するために、中途採用を行うケースは珍しくありません。中途採用は、新卒採用とは異なる特徴やメリットがあるため、うまく活用すれば、企業の悩みを解決することに大きく貢献するはずです。
本記事では、中途採用の概要をお伝えしたうえで、実施するメリットや具体的な流れを解説します。
目次[非表示]
- 1.中途採用とは
- 2.中途採用と新卒採用の違い
- 3.中途採用のメリット
- 3.1.①即戦力を確保できる
- 3.2.②入社時期を調整できる
- 3.3.③新たな価値観やノウハウで組織が活性化する
- 3.4.④研修にかかる時間と費用を抑えられる
- 4.中途採用の流れ
- 5.まとめ
中途採用とは
企業の採用方法には、中途採用と新卒採用の2つのルートがあります。そのうち中途採用は、企業が新卒者以外を採用することを指します。
つまり、職務経験の有無や応募者の年齢にかかわらず、新卒以外のすべての採用が中途採用に該当するというわけです。なかでも、すでに職務経験のある人材を対象とすることが一般的で、企業は即戦力として活躍できる能力や経験を重視します。
従来の日本では、新卒者を対象に一括採用を行う企業がほとんどでした。しかし、ビジネス環境の変化や多様性への取り組みを理由に、中途採用のニーズは年々高まっています。厚生労働省の調査では、今後3年間に「転職者を採用する予定がある」と回答した事業所の割合は、53.3%にのぼるという結果が出ています。
出典:厚生労働省『令和2年転職者実態調査の概況』
中途採用と新卒採用の違い
中途採用と新卒採用は、対象となる相手や採用の目的、募集時期などに大きな違いがあります。
▼中途採用と新卒採用の違い
中途採用 |
新卒採用 |
|
目的 |
欠員補充・即戦力の確保・新たなスキルや知識の導入 |
組織の活性化・人員数の安定・将来的な戦力の育成 |
対象者 |
新卒者以外の社会人 |
新卒者(卒業予定の学生) |
採用人数 |
少数 |
少数~多数 |
募集時期 |
不定期 |
定期(年に1~2回) |
中途採用は、職務経験のある人材を対象とした採用活動です。目的としては、欠員補充や事業拡大に伴う即戦力の確保、さらには自社にないスキルや知識の導入などが挙げられます。選考では、応募者がもつ専門知識やこれまでの実績が重視される点が特徴です。
一方、新卒採用では、高校や大学を卒業予定の学生を対象としています。新卒者には、入社後長期的に成長することを前提に、将来的な活躍が期待されます。このため、人柄やポテンシャル、組織への適応力などが評価の中心となるのです。
中途採用のメリット
ここからは、企業が中途採用を実施する4つのメリットを解説します。
①即戦力を確保できる
中途採用は、求人の段階で企業が求める経験やスキルを明確に提示できるため、ニーズに合致した即戦力を確保しやすいのが特徴です。実務経験のある人材を採用することで、入社直後からスキルを発揮してもらえます。
また中途採用では、すでにビジネスマナーを身につけている応募者が多く、教育に割く時間や労力も軽減できます。
②入社時期を調整できる
繰り返しになりますが、中途採用は新卒採用のように一定の時期に集中せず、必要に応じて柔軟に募集できます。企業の事情に合わせて募集を開始し、採用者との話し合いで入社日の調整が可能です。
急いで人材を補充したい場合でも、短期間で採用プロセスを進めることで、迅速な課題解決につながります。
③新たな価値観やノウハウで組織が活性化する
他企業での経験をもつ人材を迎えることで、社内に新しい視点やスキルが加わり、組織が活性化するきっかけになります。
特に、新規事業や専門性の高い業務においては、既存社員の育成にかかる時間とコストを大幅に削減できる点が魅力です。
④研修にかかる時間と費用を抑えられる
中途採用者に、基本的なビジネスマナーや業務スキルがすでに備わっていたら、新卒者に必要な基礎研修を省略できます。研修にかかる時間や費用を抑えつつ、早期に現場で活躍してもらえることは、企業にとって大きな利点となります。
また、専門性の高いポジションでは、すでにその分野での実績がある人材を採用することで、研修自体を最小限に抑えられます。
中途採用の流れ
最後に、企業が中途採用を行う際の具体的なプロセスを紹介します。
▼中途採用の流れ
ステップ |
詳細 |
①採用計画の立案 |
自社の経営方針や課題をもとに採用したい人材の要件を明確にし、採用活動の日程を作成する |
②採用手法の選定 |
求人媒体・人材紹介・ダイレクトリクルーティングなど、どのような手法で人材を募集するか選定する |
③求人票の作成 |
業務内容や契約期間など、労働条件を明示した求人票を作成する |
④応募者の絞り込み |
応募が集まったら、履歴書や職務経歴書などの書類を選考し、面接に進む候補者を絞り込む |
⑤面接の実施 |
オフラインまたはオンラインで面接を実施し、採用の合否を判断する |
⑥内定者のフォローアップ |
入社までのあいだ、メールによるコミュニケーションや面談などを通して、内定者のフォローアップを行う |
⑦入社後のフォローアップ |
入社後も、メンター制度の導入や新入社員研修の実施などを行い、早期退職を防止する |
計画段階で要件を明確化しておけば、無駄な採用コストを抑えつつ、業務に直結する人材を獲得できる確率が高まります。また、内定者へのフォローアップを充実させることで、入社後のミスマッチを防ぎ、長期的な活躍が見込める人材を確保できるのもポイントです。
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まとめ
この記事では、中途採用について以下の内容を解説しました。
- 中途採用とは
- 中途採用と新卒採用の違い
- 中途採用のメリット
- 中途採用の流れ
中途採用は、即戦力を確保したり組織を活性化したりするために、非常に有効な手段です。これを行うことで、企業は新卒採用にはない多くのメリットを得られるはずです。
欠員補充や即戦力の確保を叶える方法としては、人材派遣の利用も挙げられます。単発・短期から長期まで、必要な期間の人材を確保し、費用を抑えることも可能です。自社の状況にあわせて、検討してみてはいかがでしょうか。
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